シャコバサボテンの葉摘みの時期と方法は?葉摘み後の管理方法も!
シャコバサボテンには、春におこなう「剪定」と秋におこなう「葉摘み」を分けて紹介しますが、どちらも同じような作業になります。
「葉摘み」とは、葉っぱを摘み取ることで花を咲かせるためにおこなう作業になります。
果物業界で言う葉摘みは、実のまわりの葉っぱを摘み取ることで、実に太陽の光をたっぷり浴びさせて色づき良くおいしく育てることを意味していますが、目的のものをしっかり育てるために行う作業ということでは、同じ意味合いかなと思います。
シャコバサボテンの花は成熟した葉っぱの先にしか咲かないので、小さい新芽や茎節はすべて摘み取ってしまいます。
つまり秋の葉摘みとは、新芽のみ摘み取り、成長を止め、花芽をつける準備をさせるためにおこないます。
今回はシャコバサボテンの葉摘みの時期と方法は?葉摘み後の管理方法も!と題してご紹介していくので是非参考にしてくださいね☆
シャコバサボテンの葉摘みの時期はいつ?
シャコバサボテンの葉摘みの時期は、春におこなった剪定後に伸びてきた新芽を、9月下旬から10月頃に摘み取ります。
この時期は気温を特に気にすることはないですが、カラっと晴れた日にするといいでしょう。
摘み取った切り口がすぐ乾いてくれます。
シャコバサボテンは10月頃から花芽を付け始めるのですが、そのころになっても茎節が成長し続けていると花芽をつけてくれません。成長を止めるためにも、適切な時期を逃さず葉摘みをしてくださいね。
ただし、挿し芽した年に大きな株に育てるためや、迫力ある大株に育てるために、その年は花をあきらめ株を充実させ成長させることを目的とする場合は、春の剪定までそのままでかまいません。
葉摘みをした茎節からは、多ければひとつの節から2~3個の花芽がつくこともあります。
上手く咲いてくれれば、華やかになること間違いなしですよね。
なので、花を楽しみたいという人はぜひとも、この時期にやっておきたい作業です。
葉摘みのときに害虫も一緒に駆除しよう!
葉摘みをするときには気をつけて見ておきたいことがあります。
それは、害虫。
シャコバサボテンにつく害虫は、食害性害虫のナメクジ、毛虫、ヨウトウムシと、吸汁性害虫のコナカイガラムシです。
これらは新芽が大好き。
食害性害虫は新芽や茎節に食べられたあとやフンがあるとすぐ分かりますが、コナカイガラムシはよく見ないと気付かないで、気づいたときには大発生・・・ということもあります。
芽摘みする新芽や茎節の表裏をよく観察してみましょう。
小さくて白いものがあれば、コナカイガラムシの可能性大です。薬剤もしくは歯ブラシでこすり落としましょう。
シャコバサボテンの葉摘みの方法は?
春の剪定から伸びてきた新芽で、小さくて成長が止まっている芽や、赤みを帯びている小さな茎節を取り除いていきます。
このような若くて小さいものは、花芽をつけるくらいまで成長できないので取っておきましょう。
この作業をすることで、たくさんの花芽がつきやすくなります。
剪定バサミは必要ありません。
小さい芽を指でつまんで、軽くひねるだけで簡単に摘むことができます。
うまく摘むことができないときは、歯先が細い清潔なハサミを使いましょう。
このとき、残す茎節をハサミで傷つけないように気をつけます。
伸びすぎて、花が咲いたときにバランスが悪くなりそうな茎節があれば、一緒に摘み取っておきます。
この摘み取った茎節が大きめでツヤツヤと元気そうなら、挿し芽してみましょう。
挿し芽の適期ではありませんが、育ってくれることがあります。
シャコバサボテンの葉摘み後の管理方法は?
葉摘みも剪定と同じく、株に大きなストレスがかかっています。
直射日光が当たらない明るい日陰に置き、強い風や雨が直接当たる場所も避けてください。
葉摘み後は、10日~2週間程度は水やりをしません。
その後11月下旬頃までは、やや控えめですが乾かしすぎないように、土の表面が乾いて2~3日経って、鉢の底から水が流れ出るくらいたっぷりあげます。
花芽をつけ始めたあとの水やりは大切で、乾かしすぎてしまうと、せっかくついた花芽がポロポロと落ちてしまうので気をつけましょう。
受け皿を置いている場合は、水がたまったままにならないように捨ててください。
肥料と水やりのポイント
花のつかない新芽の発生を抑えるためにも、この時期は肥料を与えないでくださいね。
花芽がつき花が咲いても、開花中は休眠期なので、肥料は一切与えないようにします。
12~3月は乾かし気味に管理し、ほとんど水やりはしなくてかまいません。
月に1~2回程度で大丈夫でしょう。
鉢を持って重みを感じたり、割り箸や竹串を鉢の底まで土に挿して抜いたときに、湿った土がくっついてくるようならあげないでください。
水のあげすぎで根腐れを起こすと、茎節が赤く変色してきたり、黄色くなってきたり、シワシワにしおれてきたりもします。
シャコバサボテンがシワシワで黄色くなってきてしまったらどうする?
万が一、シャコバサボテンの葉がシワシワで黄色く枯れたようになっていても、あわてて水をあげないで、まずは土の具合を確認しましょう。
水やりをしてから日にちが経っているのに、なかなか土が乾いていないときや、土の中まで乾いていないと思えるときは、根腐れを起こしているのかもしれません。
根腐れを起こしているときは、植え替えの適期とは関係なく土を新しいものに替えます。
腐っている根や茎節はなるべく全部取り除き、株がそのまま使えるようなら植え替えてあげると復活してくれる可能性があるので試してみましょう。
先の方しか元気がないようなら、元気な部分のみを残して挿し芽します。
1節しか残らないようでも、あきらめずにやってみましょう。
シャコバサボテンの葉摘みの体験者の口コミを紹介
私はシャコバサボテンの花が大好きで、毎年たくさん咲かせるようにしています。
でも、シャコバサボテンの花を咲かせるには、ちょっとしたコツが必要なんです。
それは葉摘みという作業です。
葉摘みとは、シャコバサボテンの葉を摘むことなんですけど、全部ではなくて、花を咲かせない葉だけを摘むんです。
花を咲かせない葉ってどうやって見分けるの?って思いますよね。
実は簡単なんです。
花を咲かせる葉は、先っぽに小さな花芽がついてるので一目瞭然なんです。
花を咲かせない葉は、花芽がないだけじゃなくて、色も濃くて厚いんです。
この花を咲かせない葉を摘んであげると、シャコバサボテンは花を咲かせる葉に力を入れられるようになります。
それに、見た目もすっきりします。
シャコバサボテンの葉摘みは、春と秋の2回します。
春の葉摘みは4月ごろ。
このときは、株の形を整えるために、伸びすぎたり乱れたりした茎節を摘みます。
秋の葉摘みは9月下旬から10月ごろ。
このときは、新芽を出させないために、小さくて色が浅い茎節を摘みます。
葉摘みのやり方は簡単です。
茎節の部分を指でつまんで、軽くひねるだけです。
小さい株の場合は、3~5節くらいの葉を残して摘みます。
春の葉摘みは、最低でも3節は残しておくと良いです。
私は毎年このように葉摘みをしています。
そうすると、シャコバサボテンは毎年たくさんの花を咲かせてくれます。
ピンクや白や黄色の可愛い花が見られるのは、葉摘みのおかげです。
シャコバサボテンの花を楽しみたい人はぜひとも、この作業をやってみてくださいね。
シャコバサボテンの葉摘みの時期と方法は?葉摘み後の管理方法も!まとめ
今回はシャコバサボテンの葉摘みの時期と方法は?葉摘み後の管理方法も!と題してご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
花の少ない冬に、シャコバサボテンの華やかな花は気分を明るくしてくれます。
たくさん花を咲かせるためにも、ぜひともやっておきたい「葉摘み」。
この作業をしないと、充実した花芽がついてくれません。
簡単作業なので、適期だけ気をつけておけば、難しく考えることなくできますよ。
葉摘み後、花芽が次々ついてくれると、ついつい水も栄養もたくさんあげたくなりますが、大きな蕾に育ち花開くまであせらず見守ってあげてくださいね。
シャコバサボテンの剪定するときはいつ頃でしょうか?
また剪定方法と管理方法について次の記事で公開しています。