クンシランとは?特徴や花言葉や育て方や種類などを紹介していきます




クンシランとは、ヒガンバナ科クリビア属の植物で、春に豪華な花を咲かせる多年草です。

葉がつややかで株の寿命が長いので、一年中楽しめます。

名前にランがついていますが、ラン科ではありません。

クンシランの花言葉は「高貴」「誠実」「情け深い」などです。

この記事では、クンシランの特徴や育て方、種類などを詳しく紹介します。

目次

クンシランの特徴とは?

クンシランとは

クンシランは、南アフリカ原産の植物で、日本には明治末年に渡来しました。

クリビア属には4種がありますが、一般にクンシランと呼ばれるのは、花が上を向いて咲くクリビア・ミニアタ(ウケザキクンシラン)です。

クンシランは、株元から立ち上がった花茎の先に、4〜7cmの大きさの花を、多いものでは10輪以上咲かせます。

花色はオレンジが基本ですが、黄色や赤、緑などの品種もあります。

やや肉厚な葉と根に水分と栄養を蓄えて成長します。

葉は長さ30〜50cm、幅5〜8cmほどで、つややかで美しいです。斑入りの品種もあります。

クンシランの学名や和名の由来は?

クンシランの学名は、Clivia miniata Regelです。

Cliviaは、19世紀にイギリスの植物学の発展に貢献した、ノーサンバーランド公爵夫人の出生したクライブ家にちなんで名付けられたものです。

miniataは、ラテン語で「朱色の」という意味です。

和名の君子蘭は、元々は花が下向きに咲くクリビア・ノビリスのことで、ノビリスとはラテン語で「高貴な」という意味です。

この品種の花が「学識と人格に優れた人」を表す君子に例えられて名付けられました。

しかし、現在では上向きに咲くクリビア・ミニアタが一般にクンシランと呼ばれています。

クンシランの育て方とは?

クンシラン 種類

クンシランは、水やりや温度管理に注意すれば、初心者でも育てやすい植物です。

鉢植えにして、室内や屋外で管理します。

花が咲くまでには4〜5年かかりますが、株が大きくなると毎年花を咲かせることができます。

クンシランの育て方のポイントを紹介します。

鉢や用土の選び方は?

クンシランは、水はけがよく通気性のよい鉢を選びます。

素焼き鉢やテラコッタがおすすめです。

鉢の大きさは、1株を4〜5号鉢(直径12〜15cm)で管理するとよいでしょう。

用土は、赤玉土の中粒3:鹿沼土の中粒3:腐葉土3:日向土の中粒1の配合で作ります。

市販のクンシランの土も適しています。

クンシランは弱酸性土を好むので、pH未調整のピートモスを使ってもかまいません。

水やりの方法は?

クンシランの水やりは、用土がしっかりと乾いてから与えるのがポイントです。

湿度の高い時期は用土の表面が乾いていても、中は湿っています。

受け皿を使う場合でも溜まった水は捨てて、通気性を保ちましょう。

水やりのしすぎは根腐れの原因になります。

水やりのし足りないと、葉がしおれたり、カサカサになったりします。

水やりのタイミングは、土の表面だけでなく、指でほじって土の中まで水分があるかどうかを確認しましょう。

季節や気温によっても水やりの必要量は異なりますが、一般的には以下のようにします。

  • 春〜秋:土が乾いたらたっぷりと水やりをする
  • 冬:土が乾いてから2〜3日後に少量の水やりをする

肥料の与え方は?

クンシランに肥料を与える時期は、真夏を除く4〜10月です。

肥料はランの肥料ではなく花の肥料を適量使い、固形肥料は1〜2カ月に1回、液体肥料は10日に1回与えます。

固形肥料は専用肥料や有機肥料・化成肥料、どれでも大丈夫です。

肥料のしすぎは根や葉に焼けを起こす原因になります。

肥料のし足りないと、花が咲かないこともあります。

日光や温度の管理は?

クンシランは、明るい日陰が好きな植物です。

直射日光は葉焼けの原因になるので、レースのカーテン越しに日が当たる明るい場所に置きましょう。

屋外で育てる場合は、日陰や半日陰で管理します。置き場所を変えるときは1日数時間ずつ徐々に慣らすか、30%の遮光ネットを使い葉焼けを防ぎましょう。

クンシランは、花芽をつくるためには低温に当てる必要があります。

地域差はありますが10月下旬〜12月、最低気温(室温)5〜10℃で60〜70日間過ごさせます。

霜に当たると株が傷むため、5℃以下になる前に室内に取り込み、同じように10℃以下で管理します。

花芽ができたのを確認したら、明るい場所に移動しましょう。

植え替えの方法とは?

クンシランの植え替えは、4〜5月が適しています。

花が咲いている場合は、早めに切り戻してから植え替えましょう。

植え替えの方法は以下の通りです。

  • 鉢から株を抜き、古い土や枯れた根を取り除く
  • 根を水で洗い、傷んだ部分をカットする
  • 新しい鉢に用土を入れ、株を植える
  • 株の周りに用土を詰め、軽く押さえる
  • 水やりをして、日陰に置く

植え替え後は、水やりや肥料を控えめにして、株が落ち着くまで様子を見ましょう。

植え替えは2〜3年に1回程度行います。




クンシランの種類は?

クンシラン 種類

クンシランには、花色や葉の形などによってさまざまな種類があります。

代表的な種類を紹介します。

クリビア・ミニアタ

クリビア・ミニアタは、一般にクンシランと呼ばれる種類です。

花色はオレンジが基本ですが、黄色や赤、緑などの品種もあります。

花は上を向いて咲きます。葉はやや肉厚でつややかです。斑入りの品種もあります。

クリビア・ノビリス

クリビア・ノビリスは、和名を君子蘭という種類です。

花色は赤やオレンジで、花は下向きに咲きます。葉は細くて硬いです。

花芽をつけるためには、冬に低温に当てる必要があります。

クリビア・ガーデニイ

クリビア・ガーデニイは、花色が白や淡いピンクで、花は上を向いて咲きます。

葉は細くて柔らかいです。

花の香りが強いのが特徴です。花芽をつけるためには、夏に高温に当てる必要があります。

クリビア・カエサリア

クリビア・カエサリアは、花色が黄色で、花は上を向いて咲きます。

葉はやや肉厚でつややかです。花の形がユニークで、花弁が反り返っています。

花芽をつけるためには、冬に低温に当てる必要があります。

クンシランとは?花言葉や育て方や種類などを紹介 まとめ

クンシランとは、ヒガンバナ科クリビア属の植物で、春に豪華な花を咲かせる多年草です。

葉がつややかで株の寿命が長いので、一年中楽しめます。

クンシランの花言葉は「高貴」「誠実」「情け深い」などです。

クンシランの特徴や育て方、種類などを紹介しました。

クンシランは、水やりや温度管理に注意すれば、初心者でも育てやすい植物です。

鉢植えにして、室内や屋外で管理します。

花が咲くまでには4〜5年かかりますが、株が大きくなると毎年花を咲かせることができます。

クンシランは、明るい日陰が好きな植物です。

直射日光は葉焼けの原因になるので、レースのカーテン越しに日が当たる明るい場所に置きましょう。

クンシランは、花芽をつくるためには低温に当てる必要があります。

地域差はありますが10月下旬〜12月、最低気温(室温)5〜10℃で60〜70日間過ごさせます。

クンシランには、花色や葉の形などによってさまざまな種類があります。

自分の好みに合った品種を選んで、クンシランの花を楽しみましょう。




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