シャコバサボテンの挿し芽は乾かす?発芽てしから植え替えまでの管理方法も!
シャコバサボテンは「挿し芽」でどんどん増やせます。
しかも、剪定した茎節を使ってできるため、切るのをためらうこともありません。
ですが、挿し芽をする際に乾かすべきなのか?濡らしておくべきなのか?迷いますよね。
また、挿し芽が発芽してからどのような管理をしたらいいかも分からない…という方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、シャコバサボテンの挿し芽は乾かす?発芽てしから植え替えまでの管理方法もご紹介していきます。
シャコバサボテンの挿し芽は乾かす?
まず、シャコバサボテンを挿し芽する際に、切り口を乾かすべきか?についてご説明しますが、シャコバサボテンは切り口もわずかなためすぐ乾いてくれるので、乾かす必要はありません。
そのままシャコバサボテンを挿し芽できますよ。簡単!
シャコバサボテンの挿し芽は、株を増やすためだけにするとは限りません。
弱った株を再生させるためや、木質化してしまった株を仕立て直す目的でおこなう場合もあります。
シャコバサボテンの挿し芽の時期
挿し芽をするのに適した時期は4~7月で、最低気温が20度くらいの晴れた日にするのがいいでしょう。
春の剪定で摘んだもののなかから緑色で若くてしっかりした、元気な茎節を選びます。
ハリがあってツヤツヤしているものがいいですよ。
1節のものでも挿し芽として使えますが、理想は2~3節。そのほうが生育は早く、しっかりした株に育ってくれます。
茎節が赤や黄色に変色しているものや、しおれているものは、挿し芽として使いません。
上手く根を張れずそのままシワシワになって枯れてしまう可能性が高いです。
また、木のように固く木質化してしまった茎節も挿し芽には向きません。
挿し芽するとき、その後も同じ鉢で育てることを考えた場合は、鉢にバランスよく、丸い形を描くように植えましょう。
育ったときに丸くまとまった形になってくれます。
このときのポイントとしては、「挿し芽には挿し芽する向きがある」ということを頭に置いておきましょう。
シャコバサボテンの挿し芽のやり方は?
鉢底ネットを置き、鉢底石を敷きます。おすすめはネット入り鉢底石です。
市販のシャコバサボテン専用培養土か多肉植物・サボテン用もしくは観葉植物用の培養土でもいいでしょう。
挿し芽・種まき用土でもかまいません。
専用培養土をわざわざ買うのはちょっと・・・という人は、花と野菜専用培養土に赤玉土(中~小粒)もしくは鹿沼土(小粒)と、軽石を等量混ぜ合わせて水はけのよい土を作りましょう。ピートモスやパーライト、パーミキュライトを混ぜた土でもいいです。
用土は、植え替えするときの土と同じでかまいませんよ。
深植えにならないように注意!
鉢の上から2~3センチ下まで用土を入れ、あらかじめ湿らせておきます。挿し芽する部分が痛まないように、割り箸などで挿し芽用の穴を開けます。深植えにならないように気を付けてください。
茎節1節の半分くらい埋めるといいでしょう。
わりとまっすぐなものは鉢の真ん中あたりに円を描くように挿していきます。
2~3節ある茎節は反っているものがほとんどなので、反っている面を上に向け、鉢の外側に向けて円を描くように植えつけることがポイントです。
そうすることで、成長したときにバランスのよい形に育ってくれますよ。
挿し芽後は、土をなじませるために水やりをしておきましょう。
シャコバサボテンの挿し芽が発芽してからの管理方法は?
基本的には、シャコバサボテンの挿し芽をして発芽た後の水やりは、土の表面が乾いたら、鉢底から流れ出るくらいたっぷり水やりをします。
挿し芽の適期後、だんだんと気温が上がってきますので、8~9月上旬頃の真夏の暑さが続く間は少し控えめにします。
シャコバサボテンの挿し芽の発芽が確認できたら、土の表面が乾いて2~3日経ってからあげましょう。
夏場の水やりは朝あげてしまうと、日中に土の中が蒸れてしまうため、気温が落ち着いてくる夕方以降にあげるようにします。
受け皿をしている場合は、水がたまったままにならないように捨ててることで、発芽したばかりのシャコバサボテンの根腐れを防ぐことが出来ますよ。
10月以降は水の上げすぎに注意!
10~11月になると、挿し芽をしたシャコバサボテンも発芽してからだいぶたつので、根もしっかりしてきます。
土の表面が乾いて2~3日経ってからたっぷりあげます。
12~3月は休眠期のため、乾かし気味にしてください。月に1~2回程度あげるといいでしょう。
この時期に水をたくさんあげてしまうと、せっかく伸びてきたシャコバサボテンの根が傷んで根腐れを起こし、成長できないまま枯れてしまうことがあります。
シャコバサボテンの挿し芽後の植替えと管理方法は?
シャコバサボテンの挿し芽後は、直射日光が当たらない明るい日陰に置き、根がまだ張っていないため強い風や雨が吹き付けないところで管理してあげます。
新芽が伸びてくると、根も大分伸びてきた証拠なので、午前中の柔らかい日射しのもとで日光浴をさせてあげましょう。
この頃から、肥料を与えます。
挿し芽の場合、花芽をつけることではなく、新芽を伸びさせることが目的なので、肥料は休眠期に入る前まであげます。
均等に日光があたるようにすると◎
日光浴は毎回同じ面にばかり当たるようにしないで、鉢の向きを変え、すべての茎節に均等に日が当たるようにしてあげます。
一部分だけがやけに成長が早いな・・・と思ったら、成長が遅れている茎節をお日様の方向にむけて置きましょう。
成長の遅い茎節は花芽の付きも悪くなるため、小苗のときからバランスよく育ててあげるといいですよ。
挿し芽をポットやトレーでおこなった場合は、新芽が伸びてきたのを確認できたら根を傷つけないようにそっと取り出し、鉢にバランスよく配置して植え替えをしてあげます。
植え替えの時期まで待ってもかまいませんが、根がぐんぐん伸びてくることを考えて、適期以外でも大丈夫です。
夜の気温が15度を下回るような時期にするときは、暖かい室内でおこないましょう。
シャコバサボテンの挿し芽の体験者の声
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シャコバサボテンの挿し芽で冬の花を楽しむ
シャコバサボテンは、冬に鮮やかな花を咲かせるサボテンの仲間です。
トゲがなくて育てやすいので、多肉植物初心者にもおすすめです。私は昨年、友人からもらったシャコバサボテンを挿し芽で増やしてみました。
今回はその体験談をお伝えします。

挿し芽の時期と方法
シャコバサボテンの挿し芽は、5月が一番適しています。
花が咲き終わったあとに摘葉するタイミングがベストだからです。
私は元気な茎節を2~3節ずつ切り取りました。
切り口を乾燥させると発根しやすくなるそうなので、日陰で2週間ほど置いておきました。
用土は、赤玉土と鹿沼土と軽石を混ぜたものを使いました。
水はけがよくて根腐れしにくいです。
鉢に用土を入れたら、茎節を同心円状に植えつけました。
深植えしないように注意しました。
切り口に発根促進剤をつけるともっと良かったかもしれませんが、私は使いませんでした。
挿し芽した鉢は、日が当たらない明るい場所に置きました。
水やりは土が乾燥したら行いました。約1か月後に発芽しました。

発芽後の管理
発芽したら、新芽を伸ばしてあげるように管理しました。
水やりは土が乾燥したらたっぷりと与えました。受け皿に水が溜まらないように気をつけました。
新芽が出てきたら少しずつ日差しに慣れさせました。
全体にバランスよく日が当たるように鉢の向きを変えてあげました。
夏は暑さに弱いので、直射日光を避けて半日陰で管理しました。
冬は寒さに弱いので、室内で管理しました。
短日処理をすると花芽がつきやすくなるそうですが、私は特に何もしませんでした。

結果
今年の冬、挿し芽したシャコバサボテンは見事に咲きました。
ピンクや赤や白の可愛らしい花が部屋を彩ってくれました。
挿し芽した鉢は自分用だけでなく、友人や家族にプレゼントして喜ばれました。
シャコバサボテンの挿し芽は乾かす?発芽てしから植え替えまでの管理方法も!まとめ
今回はシャコバサボテンの挿し芽のやり方!水やり・植え替え後の管理方法も!と題してご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?やり方は簡単ですよね。
華やかな花が少ない冬に、ボリュームあるシャコバサボテンが部屋のあちこちを彩ってくれると気分も上がりますので、株増やしに挑戦してみてください。
挿し芽した年は花を咲かせないで、株を大きく育ててあげることにしましょう。
そうすることで、次の年からボリュームある花を楽しめますよ。
発根させるという目的のためなら、水を吸わせたスボンジに切り込みをいれ挿したり、水苔を土代わりにしても発根はしてくれます。「このまま水耕栽培で育てたい」「苔玉みたいにして育てたい」という人は、そのままでも花を咲かせるまでできます。
ポイントは「空気」と「キレイな水」を保つことです。根も呼吸しています。
どっぷり水に浸かってしまうと、呼吸ができず根腐れを起こし、茎節もドロドロに・・・
スポンジや水苔で苗をしっかり固定し、根全体の3分の1くらいが水に浸かっている状態を保ちます。
水もこまめに入れ替え常にキレイな水にしましょう。
そうそう水温も大切です。15~25度を保てるといいでしょう。
管理には、なかなか手間がかかりそうですよね。
発根が確認でき、ある程度根が育ってきたら、鉢と土に植え替えることをおすすめします。
シャコバサボテンの赤い芽が出てきたらどうしららいいのでしょう?
次の記事にてまとめているので気になる方は読んでくださいね。