サンパラソルの挿し木の時期はいつが最適?簡単な挿し木の方法と上手な育て方も紹介!
「サンパラソル」と聞いて、すぐピンと来る人はガーデニング好き、お花ガ好きな人です。
そうではなくても、“サントリーフラワーズ”の苗と聞けば、女性なら思い当る人が多いはずです。
3月~4月のこの時期は、サントリーフラワーズの大きな広告が、新聞の紙面を飾り、女性の購買意欲を掻き立てます。
サントリーフラワーズで有名なのは、安価で扱いが簡単、色や品種が多いペチュニアやサフィニアが有名ですが、挿し木で増やせることはあまり知られていないかもしれないですね。

サンパラソルの挿し木の時期はいつが最適?
サンパラソルの挿し木の時期はいつが最適なのかと言うと、挿し木をするのに適切な時期は、苗が触れる外気温が20℃~25℃くらいとなる5月~9月頃です。
新芽を多く伸ばし、苗の成長の勢いがある時期が最適です。
「サンパラソル」は、同じくサントリーフラワーズが品種改良を手掛けた「マンデビラ」の園芸種です。
マンデビラは、キョウチクトウ科、メキシコ~アルゼンチン原産のつる性の植物です。
日本の街路樹としてよく使用されているキョウチクトウ同様に、硬めの葉脈がはっきりとした葉に似た特徴があり、背高く繁り、目立つ花を数多く咲かせる姿が印象的です。
既にペチュニアやサフィニアで試された人も多いかもしれません。
生命力旺盛なサンパラレルも、挿し木で増やすことが比較的容易とされています。
サンパラソルの挿し木の方法
サンパラソルの挿し木の方法は、新芽の茎枝を5cmほど切り取り、大きな葉や最小限の葉を残して挿し木とします。
挿し木の際の注意がいくつかあります。
サンパソルは園芸品種ですが、原種のマンデビラ同様切り口から乳白色の樹液が染み出します。
これはキョウチクトウ科および多くの植物に見られるアルカロイドという有毒物質が含まれているため、直接肌にふれるとかぶれる可能性があります。
サンパラソルの挿し木がいくら容易であるとは言っても、成功率はそう高くはありません。
挿し木をする際には、複数の新芽を選定して植え付けをする必要があります。
サンパラソルの挿し木の成功を高めるポイント
サンパラソルの挿し木の成功率を高めるために、枝の切り口の乳液の樹液を拭きとるか綺麗に水で洗い流すかしたあと、挿し木用の発根促進剤を使用します。
発根促進剤は、ホームセンターの園芸用品店で購入することができ、使い方も、枝の切り口に直接まぶす、水に溶かして使用など色々あります。
使用しなくても、数打てば当たる形式で、枝のせん定をした際に、多数・複数の挿し木を試みても良いかもしれません。
サンパラソルの挿し木を指す土壌は、赤玉やパーミュライトの清潔で保水性の良い土や、ロックウールなどの人工繊維がおすすめです。
植物も、人間同様傷口から細菌感染して細胞組織を傷めてしまうので、衛生的なやり方で、直射日光を避け、半日蔭場所に置き、水分を絶やさないようして、弱った苗をいたわるように扱います。
サンパラソルの挿し木で夏の花壇を彩る!体験談

こんにちは、サンパラソルのファンのあなたへ。
私もサンパラソルに夢中で、毎年挿し木で楽しんでいます。
私のおすすめのサンパラソルの挿し木の方法とコツをご紹介します。
挿し木の時期と選び方
まず、挿し木の時期は、気温が20~25度になる5~9月が理想です。
この時期に挿し木をすると、根がすぐに生えて元気な苗に育ちます。
私は6月に挿し木をすることが多いです。
次に、挿し木に使う茎は、新芽が出ているものや花芽が付いているものは避けましょう。
健康で太めでまっすぐな茎を選んでください。
茎を切るときは、切り口が斜めになるように鋭利なハサミで切ってください。
茎を5cmほどに切って、葉は2~3枚残して下部の葉は取り除いてください。
そして、サンパラソルの挿し木に使う土は、赤玉土(小粒)やバーミキュライトなど清潔で水はけの良い土がおすすめです。
挿し木の方法と管理
私は赤玉土とバーミキュライトを半々に混ぜたものを使っています。
土を用意したら、鉢やプランターに入れて水をしっかり与えておいてください。
茎を切ったら、早めに挿し木をしましょう。
茎を切ったときに出る白い乳液は、水できれいに洗い流してください。
乳液が残っていると根が生えにくくなるからです。茎の下部に根付き剤をつけて、土に2~3cmほど深く挿してください。
間隔は3~5cmくらい空けておいてください。
挿し木したら、半日陰で管理してください。
直射日光や強風に当たらないように注意してください。
土が乾かないように水やりをしてください。でも水やり過ぎはダメです。
根腐れやカビの原因になるからです。私は朝晩に土の表面を触って湿っているかどうか確認しています。
根付いたら植え替え
最後に、サンパラソルの挿し木は、約1ヶ月で根が生えます。
根付いたかどうかは、軽く茎を引っ張ってみて抵抗感があれば根付いています。
根付いたら、個々に鉢やプランターに植え替えてください。
サンパラソルの挿し木の失敗した体験を紹介

私はサンパラソルの挿し木に挑戦してみましたが、失敗してしまいました。
今回は、私が失敗したサンパラソルの挿し木の失敗談をご紹介します。
まず、挿し木に使った茎は、新芽が出ているものや花芽が付いているものでした。
これらは根が生えにくいし、花が咲くと栄養が奪われて弱ってしまいます。
健康で太めでまっすぐな茎を選ぶべきでした。
次に、茎を切るときに出る白い乳液は、水で洗い流さなかったです。
乳液が残っていると根が生えにくくなります。
私は水道の蛇口の下でしっかり洗うべきでした。
そして、挿し木したら、日当たりの良い場所に置いてしまいました。
直射日光や強風に当たると枯れてしまいます。
土が乾かないように水やりをしましたが、水やり過ぎてしまいました。
根腐れやカビの原因になります。私は朝晩に土の表面を触って湿っているかどうか確認するべきでした。
最後に、根付いたかどうかを確認しようと思って、軽く茎を引っ張ってみましたが、抵抗感がありませんでした。
根付いていなかったのです。根付いてから植え替えるべきでした。そうすれば、夏には素敵なサンパラソルの花が咲くはずでした。
サンパラソルの種類
サンパラソルの種類は大きく分けて3タイプあります。
1.サンパラソル:7~8㎝の花、1.5m以下でベランダや玄関先に最適なサイズです。
2.サンパラソルビューティー:7~8㎝の花をつけ、サンパラソルと似ていますが、全長2m前後とやや大振りに育ち、支柱を使い立体的に見せるのに向いています。
3.サンパラソルジャイアント:10~11cmの花をつけ全長3mほどと大きく育つため、垣根やアーチ、緑のカーテンとして使用します。
サンパラソルを小とすると、ビューティーは中サイズ、ジャイアントは大サイズです。
サンパラソルジャイアントは、花も葉も原種に近く大きく立派で野性的な印象です。
サンパラソルはツル性の植物
サンパラソルのいづれの種類も、支柱を複数鉢にさして添えると、つる性の枝を絡ませて上方へ高く伸びて育っていきます。
このあたりの風景が、ペチュニア、サフィニアとは違う景色や窓際の風景を彩るのが特徴です。
サントリーフラワーズの苗で扱う、花色のラインナップは、クリムゾン(濃赤)、クリアホワイト(ピュアホワイト)、ルージュ(ネオンカラーのピンク)、ミルキーピンク(白×淡いピンクミックス)、スカーレット(ブライトレッド)、アプリコット(黄みがかった乳白系)等です。
いづれも、亜熱帯~熱帯原産の情熱的な艶やかな赤やネオンカラーのピンク、爽やかなホワイトと人気の色です。
銀座や横浜の街路を彩る植え込みの花としてよく見かける、活躍中の花です。
サンパラソルの上手な育て方
サンパラソルは南米原産といっても、大きな木が密集し、日陰も多い土地に生育してきた植物であったサンパラソルは、日本の強い真夏の日差しにも耐えられるよう品種改良がされています。
基本的に、半日以上直射日光が当たる野外に置き、鉢の土が乾燥したら、たっぷりとした水分を与えるのが秘訣です。
常に水を与え続けていると、根腐れの原因となってしまいます。
熱帯雨林のジャングルは、日中は強い日差しを受けて乾燥ぎみですが、スコールなどで、一時的に多くの水分を受けます。
そのような環境で植物が成長していることが、サンパラソルを育てるヒントです。
サンパラソルの植え替え方法
サンパラソルは、大きく成長し根も大きく張るため、春先の苗の勢いがあるころに、深い鉢に植え付けします。
つる性の植物のため、支柱を立て、上方向だけでなく、左右・下方向にも分岐させて誘導すると、花付きが良くなります。
つるはあまり剪定せず、反時計回りに絡めていきます。
肥料に関しては、植え付け1か月後から追肥の置肥をし始めます。
約1か月に1回のペースで、液肥も併用すると花をよく咲かせます。
花が咲き始めたら、咲き終わった花を花茎からつみ取ります。
清潔なハサミでこまめにカットしていくと、病気やカビの発生を防ぎ、新しい花をつけやすくなります。
サンパラソルは、販売元であるサントリーフラワーズでは、1年草と扱うようにされていますが、気温が低くなる晩秋には剪定して株をコンパクトにし、室内に取り込み、日当たりの良い場所で越冬させることも可能です。
温かくなった春に、新しい土に取り換え、植え替えをします。
サンパラソルの挿し木の時期はいつが最適?簡単な挿し木の方法と上手な育て方も紹介!まとめ
今回の記事では、サンパラソルの挿し木の時期はいつが最適?簡単な挿し木の方法と上手な育て方も紹介してきました。
鮮やかで可愛らしい花を沢山つけて楽しませてくれるサンパラソル。挿し木で増やすことができる品種ではありますが、挿し木をする時期や方法など幾つか気をつける点がありましたね。
是非、こちらの記事を参考にお気に入りのサンパラソルを適切な時期に挿し木にして増やしてみて下さいね!
サンパラソルとマンデビラは見た目が同じように見えるけれど、違う名称で売られていたりします。その違いは何なんだろう?と疑問に感じているかたは下記の記事にてまとめたみました。