ブーゲンビリアの葉が落ちる原因は?対処法と枯れるのを防ぐポイント!
色鮮やかな花と、つややかに生い茂る、緑色の葉をつけるブーゲンビリアは、常夏ムードがとても良く感じられる植物のひとつですね。
そんなブーゲンビリアですが、葉が落ちることがあるようです。
葉が落ちると、今の手入れの仕方を続けても大丈夫か、何か対処すべきなのかと、不安に思いますよね。
では一体、ブーゲンビリアの葉が落ちるのは、どんな時で、何が原因なのでしょうか。
これから、ブーゲンビリアの葉が落ちる原因は?
対処法と枯れるのを防ぐポイントと一緒に、解説します!
ブーゲンビリアの葉が落ちる原因は?
ブーゲンビリアの葉が落ちる原因としては、主に次の3つが考えられます。
①根詰まり、②日照不足、③寒さ、となります。
どれもそのままにしていると、いずれ枯れてしまう恐れがあります。
それぞれについて、詳細を解説していきます。
①根詰まり
ブーゲンビリアは根がどんどん伸びていく、生長旺盛な植物です。
下に真っ直ぐ根を伸ばしていく性質を持っています。
そのため、鉢植えで育てている場合、根で鉢がいっぱいになり詰まってしまう、根詰まりという状態になります。
根詰まりの状態のまま放置していると、花が落ちたり、葉まで落ちるようになってしまいます。
地植えや大きな鉢へ植えると、根詰まりの心配はありませんが、根の生長が良すぎると、
今後は花が咲かなくなってしまうという性質があります。
②日照不足
熱帯地方原産のブーゲンビリアは、日光がとても好きな植物です。
育てるためには、何よりも日光が大切です。
日当たりが足りず、日照不足になれば、花や蕾、葉が落ちるなど、様々な生育不良が起こる原因になります。
③寒さ
気温が10℃を下回ると、自然現象として落葉が始まります。
本来、ブーゲンビリアは常緑の植物ですが、原産地よりも寒い日本では、低温により葉が落ちるようになるのです。
寒さで葉が落ちるだけなら心配いりませんが、気温5℃を切ってそのままだと、枯れてしまう恐れがあります。
ブーゲンビリアの葉が落ちる時の対処法
ブーゲンビリアの葉が落ちる時、原因ごとの対処法は、
①植え替え(根詰まりの解消)、②日照時間の確保です。
寒さによる落葉は、それ自体は心配いりませんが、更なる寒さは枯死を招くので備えが必要です。
そちらについては次の章で、冬場の管理方法として、詳しく解説します。
①植え替え(根詰まりの解消)
ブーゲンビリアの鉢の底を見て、根が出ていれば、植え替えのタイミングです。
頻度は、2~3年に一回程の間隔です。
毎年だと、根の生長が優先されて花がつかなくなります。
4月~5月頃が、作業の適期です。花やつぼみがつく前に、済ませてしまいましょう。
もしそれ以降、根詰まりが確認されたら、次の春まで待つ猶予はありません。
暑さとブーゲンビリアの生長が落ち着いた、9月頃に行いましょう。
今の鉢よりも、一回り大きなサイズの鉢を用意して、根鉢を崩さないようにして、
そのまま移し替えます。
鉢が大きいと、根の生長ばかり優先されて、花がつかなくなります。
植え替えの手間があっても、一回りか二回り程度の大きさの鉢にしておきます。
②日照時間の確保
4時間以上は、日照時間を確保します。
熱帯地方原産のブーゲンビリアは、育つために日光がとても大切です。
生育期間中の春から秋にかけては、鉢植えでも、屋外で育てることをおすすめします。
ただし、真夏の盛りの直射日光、特に西日は苦手です。
午前中の光が当たる場所に移動する、もしくは西日が当たらないように日除けをしましょう。
ブーゲンビリアが枯れるのを防ぐポイント
ブーゲンビリアが枯れる原因は主に2つで、冬場の寒さ、そして根腐れです。
枯れるのを防ぐための、冬場の管理方法と、根腐れ対策について、説明します。
①冬場の管理方法
枯れるのを防ぐには、冬でも5℃以上は確保したいところです。
気温10℃を下回ると落葉し、0℃を下回れば枯れてしまいます。
鉢植えの場合、屋外よりも室内での管理をおすすめします。
窓際など日当たりの良い場所に置きましょう。
地植えの場合、冬越し可能なのは、関東よりも西、冬でも温暖な地域限定です。
霜が降りない場所を選びましょう。
株元へのマルチングが効果的です。
水やりは、生育期以上に土の表面がしっかり乾いた後です。
天気の良い日を選んで、午前中に水やりします。
頻度は控えめでも、量はたっぷり与えます。肥料は不要です。
②根腐れ
ブーゲンビリアは乾燥を好むので、水やり頻度を控えめにすることです。
枯れるのを防ぐためには、水切れもですが、過湿による根腐れに、より注意が必要です。
基本的には、土の表面がしっかり乾き、葉が少々しおれるまで控えます。
朝の水やりがベストです。
花の時期と、冬はさらに控えめにします。特に冬は根腐れとなりやすいです。
水の量は、どの時期でも、鉢底から流れる程しっかり与えます。
鉢皿に水が残ると、根腐れの原因になるので、忘れず捨てるようにしましょう。
地植えならば、水やりは降雨で十分です。
ブーゲンビリアの上手な育て方
ブーゲンビリアが好むのは日当たりと乾燥、嫌うのは寒さと加湿、それから場所移動です。
花を咲かせるには、葉、茎、根の生長を抑えることと、乾燥と湿気の差が必要です。
これらの特徴から、好みの場所から動かさないこと、基本的に水と肥料は控えめに、定期的な植え替えや根切りが必要です。
水やりについては、前章で説明しているので、それ以外についてを一通り、ご説明します。
・置き場所、植え場所
移動が苦手です。好みの場所を見つけるか、作り出したら、動かさないことが大事です。
4時間以上は日照時間が必要なので、屋外がおすすめです。
ただし真夏の西日を避ける対策は必要です。
寒さは苦手なので、地植えなら、冬場でも気温5℃以上という条件が必要です。
小さめの鉢で、根の生育範囲を制限すると、花付きが良くなります。
植え付けは4月5月、気温20度以上の日がおすすめです。
・肥料
生育期に、緩効性の固形肥料を2ヶ月に1度与える程度で十分です。
・剪定
花が終わったら、2~3節残して切り詰めると、新しい枝に花芽をつけます。
ブーゲンビリアの習性として、短い枝の先に、花を咲かせます。
・植え替え、根切り
根詰まり防止のために、2~3年に1回、一回り大きな鉢へ植え替えが必要です。
移動の負担を軽くするため、根鉢を崩さず、4月、5月の暖かい時期に行います。
地植えの場合でも、花付きを良くするために、根切りをすると良いです。
ブーゲンビリアの葉が落ちる原因は?対処法と枯れるのを防ぐポイント!まとめ
以上、ブーゲンビリアの葉が落ちる原因は?対処法と枯れるのを防ぐポイントについての、解説でした。
ブーゲンビリアは元々は常緑植物です。
それでも、手入れの仕方と、原産地にはない寒さで、葉が落ちることがあります。
葉が落ちる時は、ブーゲンビリアがダメージを受けているサインです。
原因をそのまま放置していると、枯れてしまいます。
枯れる前に対処することで、葉が落ちても、また元気になってくれます。
いつまでも元気なブーゲンビリアと過ごす時間を楽しめるよう、お役立てれば何よりです。
今回は葉が落ちる原因と対処法をお伝えしました。
次の記事ではブーゲンビリアの花が落ちる原因や咲かない原因の対処法を紹介しているので是非、読んでくださいね。
→ブーゲンビリアの花が落ちる原因は?花が咲かない原因や対処法も紹介!