サンパラソルの育て方は?冬越しの方法は?地植えもできる!
ガーデニングで人気の花、サンパラソル。
その名のとおり、太陽のような鮮やかな花と光沢のある葉をつける、夏らしい花ですね。
夏の花として人気の高いサンパラソルですが、元々日本に生育していた植物ではなく、亜熱帯地方が原産です。
ホームセンターやお花屋さんでは鉢植えで販売されていることが置いのですが、地植えで育てることは出来るのでしょうか?
地植えするならば、屋外で育てることになりますし、越冬方法も気になりますよね。
今回の記事では、サンパラソルの育て方は?冬越しの方法は?地植えもできる!をご紹介します
サンパラソルの上手な育て方は?
サンパラソルにとって、日当たりの良さがとても大切です。
半日以上、直射日光が当たる屋外に置きましょう。
真夏は午後日陰が良く、西日は花を痛めてしまうので、東向きか南向きの場所が良いです。
寒さには弱いので、気温10度を下回る前、霜が降りる前に、屋外から室内の日当たりの良い場所に移しましょう。
過湿状態を防ぐことも、サンパラソルの育て方では日当たりと同じくらい、大切です。
朝か夕方のタイミングで土の表面が完全に乾いてから、鉢底から流れる位の水を、根本から注いで与えます。
過湿状態にならないように注意!
もし過湿状況になったら、乾燥気味にすれば、回復します。
冬の間の水やりも、量を少なめ、間隔も数日置き、乾燥気味になるように行います。
過湿を防ぐため、土壌の水はけの良さも、サンパラソルの育て方では大切です。
普通のお花用培養土で良いですが、自分で作るならば、赤玉土小粒と腐葉土を、7対3の割合で混ぜた土が向いています。
地植えで水はけが悪い場合はバーミキュライトを混ぜると良いでしょう。
花をよく咲かせるために、個体肥料と液体肥料を適宜使います。
咲き終わった花は、次の花のためにこまめに摘み取りましょう。
茎からカットします。
花の摘み取り以外、剪定は基本的に必要ありません。
つるが伸びたら支柱を立てましょう。
サンパラソルの屋外での育て方は?
サンパラソルは、直射日光の当たる暖かい場所で育つため、屋外向きの植物です。
サンパラソルの特徴としては、つるを伸ばして成長するつる性植物であることです。
つるは切らずに伸ばし続けていけば、花をたくさん咲かせることが出来ます。
支柱などを使ってつるを誘引すれば、自分の好みの形に、きれいに育てることができます。
サンパラソルの屋外での育て方は、つるの誘引の方法によって、変わってきます。
平面仕立て、アーチや棚仕立ての方法
具体的なサンパラソルの育て方の方法としては、平面仕立て、アーチや棚仕立て、あんどん仕立てです。
トレリスやネットなどにつるを誘引すれば、平面仕立てになります。
グリーンカーテンはこの平面仕立てです。立体状のアーチや棚などに誘引すれば、仕立ても立体的になります。
いずれも地植えでも鉢植えでも出来る、広い屋外ならではの仕立て方ですね。
あんどん仕立ての方法
サンパラソルのあんどん仕立ては、鉢植え向きの方法でご紹介しますね。
こちらは、数本の支柱に輪がついたフレームに、一番下の輪から反時計回りに、つるを誘引していきます。
つるの誘引で気をつけるのは、横に伸ばし過ぎると生育が悪くなるので、横幅40cm程にとどめることがポイント。
一方で、つるを誘引しないで、しだれさせるという方法もあります。
ハンギングという仕立て方で、これも鉢植えならではの仕立て方です。
もう一つ鉢植えでの仕立て方として、他の植物との寄せ植えに、サンパラソルを使うこともできます。
サンパラソルを地植えで冬越しさせる方法は?
元々亜熱帯地方原産のサンパラソルは、暑さには強い一方で、寒さに弱い植物です。
気温が上昇する4月から10月の間であれば、サンパラソルを地植えで育てることができますが、地植えのまま冬越しをさせることは、日本ではできないとされています。
鉢植えの場合であっても同様で、屋外での冬越しは残念ながら耐寒性の観点から不可能なんですね。
そのため本来は多年草ですが、1年草と思って取り扱うよう、言われているくらいです。
関東よりも西の地域で地植えで冬越し可能なことも…
もし地植えで冬越しさせるのが可能だとすれば、関東よりも西の地域で、冬でも気温5度を下回らず、霜が降りない環境であれば、地植えでもサンパラソルを冬越しさせることが出来るかもしれません。
もしそのような条件が揃う場所があったとしたら、草丈30cmほどに切り詰める剪定する、刈り戻しという作業をサンパラソルの成長が衰える前に行ってみてください。
気温10度を下回ると、生育が衰えてきます。
作業時期の目安は、10月中旬まででしょう。
もちろん、霜よけも行いましょう。
肥料は不要です。水やりは控えめ、土が完全に乾いてから、さらに数日後に与える位にします。
基本的には、サンパラソルを地植えで冬越しさせるのは困難です。
秋になったら地面から掘り上げ、鉢に植え替えて室内に移しましょう。
サンパラソルの冬越し・鉢植えでの方法は?
サンパラソルは夏が大好きなお花ですが、冬越し可能なお花。
真夏の猛暑から秋を過ぎた冬、寒くなってきて最低気温が10⁰くらいになってきたら暖かい家の中のお部屋に移動してください。
その際にサンパラソルの伸びた枝を短く刈り込んで大丈夫です。越冬の間に室内で元気に成長します。
冬場のサンパラソルの置き場所は、南向きのお部屋の窓際なら最高です。
ポカポカと暖かい日差しを受けて暖かくなる時期までは家の中で越冬します。
越冬中の水やりですが、室内ですので、水分がなくなったようであれば、様子を見て水やりをしましょう。
夏が大好きなお花ですので、根に水分を蓄えることが上手なのです。
冬越し中の水のやりすぎには特に注意が必要です。
冬越ししたら3月下旬以降4月頃に一度サンパラソルを鉢から出し、根鉢を1/3ほど崩して新しい土を入れてから元肥を入れて混ぜてから植え替えをします。
このタイミングでワンサイズ大きな鉢に植え替える絶好のチャンスです。
越冬ししたた年の6月には前年以上に大きく、立派で力強い2年越しの立派なサンパラソルができあがります。
サンパラソルは地植えできる?
サンパラソルは人気のある鉢花ですが、サンパラソルは生育に適した場所を選べば、地植えで育てることもできます。
ではサンパラソルの地植えに適した場所とは、どのような場所なのでしょうか?
地植えする場所について、関連の深いサンパラソルの特徴としては、亜熱帯地方原産の植物で、暑さに強く、乾燥を好むということです。
その反面、寒さに弱く過湿を嫌います。
これらの特徴から、
①日当たりの良い暖かい場所
②水はけの良い場所
この2つの条件を満たす場所が、サンパラソルの地植えに適した場所となります。
それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
①日当たりの良い暖かい場所
サンパラソルを地植えのする場合、半日以上、直射日光に当たっていることが、サンパラソルの生育に必要です。
ただし日光でも、西日は葉や花を痛めてしまいます。
午前中の光が当たる場所や、昼過ぎには日陰になる場所を選ぶと良いでしょう。
②水はけの良い場所
もしサンパラソルを時上にしようと思っても水はけの良い場所が見当たらない場合は、土にパーライトや川砂を混ぜると、水はけを改善出来ます。
またサンパラソルを植えた場所に畝を作り、高植えにすることも効果的です。
その他、植え付け後の育て方についても、鉢植えと地植えとで少し異なりますが、それについてはこの後「サンパラソルの屋外での育て方」でご紹介しますので、そちらをご参照ください。
サンパラソルの冬越しの確実な方法は?
サンパラソルを冬越しさせる確実な方法は、やはり室内の日当たりの良い、気温10度を下回らないような暖かい場所で管理することです。
サンパラソルは、暑さに強く寒さに弱いので、冬季以外は屋外で育てることになります。
サンパラソルの屋外での育て方について、これまでにも触れてきた部分もありますが、まとめてご紹介します。
置き場所・植え場所・土
置き場所又は植え場所として、屋外で半日以上、西日以外の直射日光の当たる場所を選びましょう。
地植えの場合、植え穴は苗よりも一回り大きく掘り、鉢植えの場合は深鉢と、市販の花用培養土で十分なので、新しい清潔な土を用意します。
水はけの良さも大切なので、土にパーライトや川砂を混ぜて調節したり、地植えの場合は、畝を作り高植えすると良いでしょう。
水やり・肥料
水やりは、地植えなら降雨だけで十分です。鉢植えの場合は、朝か夕方のどちらか、土の表面が完全に乾いてから、鉢底から流れる位たっぷり与えます。
花に水がかかるとしぼんでしまうので、根元から注ぎましょう。
肥料もサンパラソルを育てる上で欠かせません。個体肥料は月に1回、液体肥料は週に1回ペースで補充しましょう。
剪定・仕立て
剪定は不要です。花をたくさん咲かせるには、つるを伸ばすことが必要です。
仕立て方でご紹介したように、つるを誘引して好みの形に仕立てて楽しめます。
5月頃から花が咲き始めると、10月頃までたくさんの花を次々と咲かせます。
花が咲き終わったら、花がら摘みを必ず行いましょう。
花びらだけでなく、花の根元部分の茎から切り取ることが大事ですよ。
サンパラソルの育て方は?冬越しの方法は?地植えもできる!まとめ
今回の記事ではサンパラソルは地植えできる?越冬方法と屋外での育て方のご紹介でした。
サンパラソルは地植えすることができる、屋外向きの植物です。
つる性植物という特徴を利用して、好みの仕立て方を楽しむこともできます。
寒さに弱いので、地植えのまま越冬させるには、いろいろと条件が揃う必要があり、困難と言えます。
サンパラソルは耐寒性の弱さからも室内で越冬させる方が確実です。
越冬したサンパラソルは茎が木質化し、翌年より多くの花を咲かせてくれます。
冬の間も大切に育てて、サンパラソルの魅力をより長く、楽しめると良いですね。