カランコエが葉っぱばかりで花が咲かない原因は?花芽をつける方法も紹介!




カランコエは、日照時間が12時間以下に短くなることで花を咲かせる短日植物です。

日が短くなり気温が低くなると冬の訪れを感じて花芽をつけ、花を咲かせる準備に入ります。

何もしないでそのまま育てていても花は咲きますが、花芽の数が少なかったり、葉っぱばかりになってしまうことも…

たくさんの花を咲かせたいのに葉っぱばかりになってしまう原因は何なのでしょうか。

また、花芽をつけるのはどうしたらいいのでしょうか。

今回は、カランコエが葉っぱばかりで花が咲かない原因は?花芽をつける方法も紹介していきます!

目次

カランコエが葉っぱばかりで花が咲かない原因は?

カランコエが葉っぱばかりで花が咲かない原因は、「温度変化」「肥料」「日照時間」などが考えられます。

カランコエは秋から春にかけての長い間、小さくて可愛らしい花をたくさんつけて楽しませてくれ、冬に咲く花とされますが、寒さには弱いです。

多肉植物のなかでも寒さに弱い分類に入り、5度を下回るような寒さでは弱って、そのまま枯れてしまうこともあります。

そのため、10度を下回る日がつづくようになれば室内管理にするのですが、外からいきなり暖かい室内に移してしまうと、急激な温度変化によって、せっかくついた花芽や蕾が落ちてしまうことも。

その結果、カランコエが葉っぱばかりで花が咲かなくなることもあります。

ゆっくり移動させるのが◎

カランコエは急に移動するのではなく、1週間程度は玄関や廊下などの中間温度の場所で慣れさせてから暖かい室内に入れるようにしましょう。

せっかく花芽がついたとしても、10度以下の環境がつづけば、蕾までなかなか大きくなれなくて、春まで咲かないこともあります。

5度以下がつづけば成長は止まってしまうので、気温には気を付けてあげましょう。

しかし、花芽をつかせるためには寒さも必要です。

夜間も25度以上の温度がつづいてしまうと、生育が優先され、花芽は抑制されて出てこなくなることがあります。

釣鐘型(ベル型)の花を咲かせる種類は、夜の気温が15度以下にならないと花芽がつきにくくなると言われています。

暑すぎても寒すぎても思うように咲かせられないかもしれません。

肥料の与えすぎにも注意!

カランコエは肥料は必要以上に与えてしまうと、栄養過多になり、茎や葉っぱばかりが成長します。

花芽をつける時期に生育を優先してしまっては残念なので、花芽がつきはじめたら肥料は控えめにし、花つきが悪くなってしまうため花が咲き始めたら肥料はストップします。

日照時間は先に書いたとおり、カランコエは短日植物であるということです。

花芽をたくさんつけさせて、長く花を楽しむ方法として「短日処理」のやり方を紹介します。

カランコエに花芽をつける方法

カランコエ

カランコエに花芽をつける方法は、1日の日照時間を12時間以下にして、暗い時間を12時間以上作ってあげる短日処理をしてみましょう。

開花させたい時期のだいたい2~3か月前くらいから始めるといいでしょう。

早ければ30~40日くらいで花芽がつきはじめ、50~60日くらいで蕾の大きさまで育ちます。

気温や日当たりなどの条件も関係してきますので、この日数はあくまでも目安です。

株の状態を見ながら、蕾の大きさになるくらいまで続けてみましょう。

ポイントは毎日続けることと、日中は日光浴させてあげることです。

毎日、夕方5~6時くらいから翌朝8時くらいまでを目安にするといいでしょう。

多少ズレてもかまいませんが、処理の時間を日々コロコロ変えないほうが早くつきやすいです。




カランコエの短日処理のポイント

カランコエ

カランコエを室内管理のときの短日処理は注意が必要で、照明の明かりも光と判断してしまうので、処理する時間は暗い場所に移動させるか、ダンボール箱などをかぶせて暗い空間を作ってあげるかします。

押し入れやクローゼットなどの暗い場所でもかまいませんが、開け閉めのとき光が当たってしまわないように注意してください。

ダンボールはスーパーやホームセンターなどで使用済みのものが無料で手に入りますし、やり方も簡単なのでおすすめです。

カランコエの株の大きさよりもひと回りくらい大きいダンボールを用意しましょう。

片方の継ぎ目をダムテープでしっかりふさいで、もう片方の開き口は四隅をガムテープで固定し、かぶせたときに倒れないようにしっかり補強します。

ダンボールの上に、黒いビニール袋や布をかぶせると、光はほぼ完全に遮断できます。

カランコエの花を咲かせるための管理方法

カランコエ

カランコエは1年を通して、その時期に合った管理をすることで、秋から春にかけての長い期間キレイな花を咲かせてくれます。

日照時間が大切ということは書いたとおりですが、1年を通して目安としてまとめると、4~7月上旬は外の日当たりがよい場所で管理し、7月中旬~9月中旬は外で午前中は日当たりがよい場所で昼前から明るい日陰になる場所で、9月下旬~10月は外の日当たりがよい場所で、11~3月は室内の日当たりのよい場所で管理するといいでしょう。

地域によってこの時期は変わってきますので、気温と相談しながら管理してくださいね。

カランコエの摘心方法

春先に剪定してその後伸びた新芽を8月下旬から9月頃摘心しますが、この摘心も花をたくさんつけさせるための作業にもなります。

春から夏の生育期に葉っぱの先端にでてきた新芽を1~2センチ摘み取ります。

摘み取る場所は葉っぱのすぐ上。

指で摘み取ることもできますし、清潔なハサミを使ってもいいでしょう。

摘み取ったところの葉っぱの付け根から脇芽がでて、それぞれに花芽がつきます。

摘心することで上へ上へと伸びず、横に広がるのでボリュームある形にすることもできます。

カランコエが葉っぱばかりで花が咲かない原因は?花芽をつける方法も紹介!まとめ

今回はカランコエの花が咲かない原因は?花芽をつける方法も紹介してきました。

カランコエは短日処理しないと、冬以降に花が咲くため、せっかく花期の長いカランコエの魅力を十分に楽しむことができなくなります。

旅行などで家を空けるときは、1~2日程度ならダンボールをかぶせたままでも大丈夫ですので、難しく考えず、ぜひ挑戦してみてください。

ただ、8~9月中旬の気温・湿度ともに高い時期に1日中ダンボールをかぶせたままにしてしまうと中が蒸れて株に影響してしまうこともあるので、ダンボールをかぶせるのではなく光が当たらない暗い場所に置いて出かけるようにしてあげてくださいね。

カランコエの増やし方について次の記事で紹介します。

是非、読んでくださいね。




→カランコエの増やし方を知りたい方はここちら




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