サンパラソルは、キョウチクトウ科マンデビラ属マンデビラの園芸種で、サントリーフラワーにより開発されました。
サンパラソルは花の名前ではなく、サントリーフワラーの商品名でそもそも「マンデビラ」とは違いはないんですね。
そんなサンパラソル・マンデビラですが、実は毒性があると言われています。
今回は、サンパラソル・マンデビラに毒性があるって本当?育て方・増やし方も紹介していきます。
サンパラソル・マンデビラに毒性があるって本当?
サンパラソル(マンデビラ)はキョウチクトウ科の植物です。
キョウチクトウ科植物は、毒性植物という特徴があり、オレアンドリンなどの毒を持っています。
キョウチクトウ科植物の仲間であるサンパラソル(マンデビラにも、毒性があるのです。
ではサンパラソルのどこに、どのような毒性があるのでしょうか。
キョウチクトウ科植物は全身に毒性があり、サンパラソル(マンデビラ)も同じと考えられますが、直接的に人へ影響を及ぼすような毒性は、サンパラソルから出る乳液です。
サンパラソルの茎やつるを剪定などで切った時、切り口から出てくる白色の乳液が、毒性のある部分です。
キョウチクトウ科のキョウチクトウには死亡例も…
なおキョウチクトウ科の代表的な植物であるキョウチクトウは、サンパラソルよりも強い毒性があり、中毒による死亡例も報告されています。
花、葉、茎、根、果実と部位の全てに毒性があり、さらにキョウチクトウが植えられている周りの土や、キョウチクトウを燃やした煙にまでも毒性があります。
腐葉土にした場合でも、1年間は毒性が残ると言われています。
サンパラソル(マンデビラ)の毒性は、キョウチクトウ程の強さではないようですが、同じ成分の毒を持っています。
サンパラソルの乳液に気をつけるのはもちろん、手入れする時も素手は避けた方がより安全そうですね。
サンパラソル(マンデビラ)の毒を触るとどうなる?
サンパラソル(マンデビラ)には毒性があり、乳液に触れると毒の影響があります。
では、サンパラソルの毒=乳液に触るとどうなるのでしょうか。
サンパラソルの乳液は、触るとべたべたするような、粘着性のある液体です。
乳液に含まれる毒のうち、特に毒性が強いのがオレアンドリンという成分です。
このオレアンドリンという毒が含まれる乳液に触るとどうなるのでしょうか。
症例としては、サンパラソルの毒を触ることにより、かぶれなどの皮膚炎が起き、かゆみなどの症状が出ることがあります。
剪定に使ったハサミについた乳液を触る場合も、同じですので注意が必要です。
口から体内に入れないように注意!
また、オレアンドリンは経口性の毒という特徴があり、口から体内に入った場合、強く症状があらわれます。
代表的な症状は、吐き気、嘔吐、手足の脱力、脱力感、下痢、ふらつき(非回転性めまい)、腹痛など。
これらの症状が、摂取して1時間以内にあらわれます。
そしてオレアンドリンは非常に強い毒性があります。
有毒物質として有名な青酸カリ以上の強さで、致死量は体重1kgに対し、わずか0.3mgです。
サンパラソルの毒に触るとどうなるのか、ご紹介しましたが、触れないよう注意することはもちろん、サンパラソルの乳液を口に入れるのは、絶対にやめましょう。
乳液に触れた手で口元を触ることも、やめましょう。
サンパラソル(マンデビラ)毒性のある乳液に気をつけましょう!
毒性のあるサンパラソルでも、乳液に気をつければ、安全に育てることができます。
では、どのような育て方をして、どのように注意すればよいのか、育て方の注意点について、ご紹介します。
剪定などで、サンパラソルのつる、茎を切る必要がある時、軍手など手袋をしましょう。
手袋の下にさらにビニール手袋などをすると、肌への乳液の染み込みを防げます。
長袖なども着用し、素肌を出さないようにしましょう。
もし傷口がある場合は、ガーゼや絆創膏などで保護しましょう。
切らない作業の場合でも、こうして肌を守れば安心ですね。
切り口から乳液が出てきたら要注意!
そしてサンパラソルの切り口から乳液が出てきたら、毒性があることを意識しながら水できれいに洗い流しましょう。
使ったハサミも、片付ける前に洗って、付着した乳液をきれいに流しましょう。
サンパラソルを処分する時は、自治体に回収してもらうか、燃えるゴミとして処分しましょう。
小さなお子さんやペットがいるご家庭では、サンパラソルの誤飲が起こらないよう、対策してくださいね。
育て方の注意についてはここまでです。折角ですから安全に楽しみたいですよね。
もし、乳液に触れてしまったら、すぐに水でよく洗いましょう。
万が一、乳液が口に入ってしまったら、毒性の症状がなくてもすぐ病院で診てもらいましょう。
サンパラソル(マンデビラ)の安全・毒性に気をつける増やし方は?
サンパラソルを育てる時の楽しみ方として、増やしていくことを楽しんでいる方もいると思います。
サンパラソルも増やすことができます。毒性のあるサンパラソルの安全な増やし方についてご紹介します。
サンパラソルの増やし方の主な方法は、挿し木による方法です。
サンパラソルの茎を5cm程切って、それを清潔な土に挿し、育てていきます。
これを5月から9月の間、気温が20度から25度になる時期に行います。
茎を切れば、切り口からは毒性のある乳液が出てきます。
挿し木をすぐ土に挿さないで、水で洗って乳液を流してから土に挿します。
これが、安全な増やし方として必要なことの一つです。
体に乳液が触れないように注意!
そしてもう一つ必要なのは、茎を切る時に、体に乳液が触れないようにすることです。
対策の内容は、増やし方の場合でも、育て方の時と同じですが、もう一度お伝えします。
軍手などの手袋、長袖を着用して素肌を守りましょう。
傷口がある場合、ガーゼや絆創膏などでしっかり保護しておきましょう。
茎を切る時に使ったハサミは、片付ける前にきれいに洗い流して、付着した乳液に触れてしまわないようにしましょう。
もし乳液が着いてしまったらすぐに洗い流し、乳液が着いた手で口元を触らないようにしてくださいね。
サンパラソル・マンデビラの毒性の体験・口コミは?
サンパラソル・マンデビラの毒性を体験された主婦の投稿・口コミ
私は主婦で、ガーデニングが趣味です。
昨年の夏にサンパラソル・マンデビラという花を買ってきて、ベランダで育て始めました。
サンパラソル・マンデビラは、赤やピンクや白などの色鮮やかな花が咲くので、とても気に入っていました。
しかし、ある日、サンパラソル・マンデビラの花がらを摘み取ろうとしたときに、つるを切ったところから白い液体が出てきました。
その液体が手についてしまったのです。
その時は何も気にせず、水で洗い流してしまいました。
ところが、その後、手にかぶれが出てきて、痒みがひどくなりました。
ネットで調べてみると、サンパラソル・マンデビラには毒性があるということを知りました。
白い液体に触れると皮膚炎を起こすことがあるというのです。
私は驚いて、すぐに皮膚科に行きました。
皮膚科では、ステロイドの塗り薬を処方されました。
私はサンパラソル・マンデビラの毒性を知らなかったので、油断していました。
でも、この花は本当にきれいで好きなので、捨てる気にはなれませんでした。
そこで、私は以下のような対策をしました。
- サンパラソル・マンデビラを扱うときは必ず手袋をする。
- 乳液が出たらすぐに水で洗い流す。
- 小さな子どもやペットが近づかないようにする。
- 毒性についてもっと勉強する。
これからもサンパラソル・マンデビラを育て続けますが、毒性に気をつけて安全に楽しみたいと思います。
サンパラソル・マンデビラの毒性を体験された男性は?口コミ
私は会社員です。趣味でガーデニングをしています。
先日、サンパラソル・マンデビラという花を見つけて、気に入って買ってきました。
サンパラソル・マンデビラは、つる性の植物で、大きな花が咲くので、緑のカーテンにしようと思いました。
しかし、サンパラソル・マンデビラをネットに絡ませる作業をしていたときに、つるを切ったところから白い液体が出てきました。
その液体が目に入ってしまったのです。
その時は痛みもなかったので、気にせずに作業を続けました。
ところが、その後、目が赤くなってかゆくなりました。
白い液体に触れると皮膚炎や結膜炎を起こすことがあるというのです。
私は驚いて、すぐに眼科に行きました。
眼科では、目薬と抗アレルギー剤を処方されました。
サンパラソル・マンデビラに毒性があるって本当?育て方・増やし方も紹介!まとめ
今回の記事ではサンパラソル(マンデビラ)に毒性があるって本当?育て方・増やし方も紹介してきました。
サンパラソルには、キョウチクトウ科の他の植物と同じように、オレアンドリンなどの毒性があります。
大変危険な毒ですが、サンパラソルの場合、直接的に気をつけなければならないのは、サンパラソルを切った時などに出てくる乳液です。
乳液に触らないこと、口に入れないことを守れば、安全に育てる、増やすなど楽しむことが出来ます。
今回ご紹介した情報が、皆さまのサンパラソルのある生活のお役に立てれば幸いです!
安全に、楽しく、サンパラソルを育てていきましょう♪
サンパラソルを育てているけど花が咲かないときは原因があります。
対処法も公開しているので気になる方は下記よりご覧ください。